オジサン練習日誌 Vol.1
トップスピードのまま無理なく踏み切る。
言葉ではこれだけのこと。でもそれが思うようにできないから、悔しくて、余計に熱くなってしまう。シュウゾウみたく。
勝負への欲もある。それともうひとつ、できない自分を超えたという自己満足。これが欲しい。明日への自信になるから。
オトウチャン、なかなか治らない、しかもつまらない「癖」がある。
女癖ではない。走りの癖である。
長い月日で染み着いたものは、自分に定着しているから、簡単には治らない。
逆に治そうとする意識が低かったから、「癖」になってしまったわけで。
でもこういったことと向き合わない限り、中年が大きく飛躍することは、きっと難しいのだろう。
腹回りの脂肪を無視しては、先に進めない。
第二の青春も楽ではないが、夢中になれる時間は有難い。
(終わり)