ときを超えて 其の1
先日、ある人に1通の手紙を出した。相手はオジサン。
オジサンがオジサンを想って綴った直筆の手紙。想像してほしい...
気持ちが悪いだろう。
長い間、出そうにも出せなかった手紙。
でも届くか分からない。いや、たぶん届く。届いてほしい。
偶然の連鎖が、25年という歳月を、埋めてくれるかもしれない。
世の中、漫画のような不思議なことがある。以下、R40の昔話。
その昔、アカスケという歪んだ少年がいた。どのくらい歪んでいたか、、、
当時、美術の授業で描いた絵が、心に問題ありで、カウンセラーと面談したくらい。
その絵は実家にあるはずだから、いずれUPしたい。きっと笑う。さて話を戻そう。
アカスケが14歳、中学2年の春のこと、ひとりの若い先生(以下A先生)が、遠方の地から赴任してきた。
学校の先生というよりかは、ジムにいる人。元陸上アスリート、ロングジャンパーだった。
それから間もなく、アカスケのヘタレ生活が一変する。
クラブがトレーニングになり、鬼ごっこがスプリントドリルになり、予選落ちが県優勝になった。
帰宅後も、休日も、個別に指導してもらったことを、今も覚えている。
進学後、いずれ全国を意識する頃、アカスケの前に、A先生の姿はなかった。
遠隔地赴任が終了したと聞いた。指導者を失った若者の夢は、はかなく幕を閉じた。
以後、夢中になれるものも見つからなかった。
(つづく)