頑張る息子へ②
「こんなはずじゃない…」
今シーズンの最終戦(11/3)を終えた息子の表情は屈辱感に溢れていた。
オトウチャンから目をそらす姿が、それまでの教えが誤りであったことを示していました。
「どうやったら勝てるのか」
パフォーマンスが低下し始めた夏以降、親子の会話も記録や順位といったところに偏り始めた気がする。
そうした教えが、息子をテクニカルにしていく反面、思い切った動きを奪い、そして運動をすることに対する楽しさや遊びの感覚までも奪ってしまいました。
その結果、息子は以前のように練習中に笑わなくなりました。
練習はいつしか熱中できるものではなくなり、単に私との約束事になっていったところもあったのかもしれません。
これは子供を大人のように育てようとしたオトウチャンの責任です。
今、オトウチャンの声は息子の心の深い部分には届かないかもしれない。たぶん届かない。そしてまだ理解してもらえないかもしれない。
でもいつかの日のためにブログに記しておきたい。
<頑張る息子へ>
オトウチャンもできれば悔しい思いはしたくない。
でも一方で悔しい思いと向き合いながら、それでも現状を覆そうと試行錯誤を繰り返すところに秘めたる強さや未来の大きさを感じる。
だからこそ、その過程を楽しもうとする気持ちの余裕が必要なのかもしれないね。
そうやって積み重ねた時間は、いずれ成熟したときに揺るぎない自信や強さに変わって、周囲の想像を超えた姿ってものに近づける。
失敗ばかりしてきたオトウチャンが今も大切にしていることだよ。
とりあえず今日からまた一緒に頑張ろうな。
(終わり)