とりあえず今日から

とりあえず今日から

【R40】不安定な足取り記録      マスターズ陸上をしている人。不動産鑑定士になりたい人。トレードしている人。友達は子供含めて片手で数えられるくらい。細かい作業が得意。

土に汚れたスパイクと

6月の最終日、再びこの場所に来てしまった。そう、富士の麓の貸し切り競技場。

f:id:akasuke10:20190702021419j:plain

練習開始後、富士山が雲に隠れ始めると、間もなく雨が降ってきた。

しかし、次月に試合を控えた息子とオトウチャン。悪天候は気にしない。

誰もいない競技場、自由に走れるだけで、親子には十分な時間であることに変わりはない。

雨の中を走り終えて、タオルで顔を拭いながら、まるでスプラッシュマウンテンに乗ってきた直後のような表情で、超気持ちい~とか言っていた息子。

そんな彼に応えるかのように、1時間程で雨が上がり、青空と富士山が再び顔を出した。

さて、跳ぶぞ。

 

f:id:akasuke10:20190702021429j:plain

雨で湿った砂場。跳び込めば、普段より砂まみれになることは明らか。

時折、砂場の先に、洗濯機の前で小言を連発するオカアチャンの幻想が見え隠れする。

シャツやスパイクの汚れを気にする息子。やはり見えない何かと戦っている。

やってみせ… オトウチャンは動く。

強い人は状況に左右されない…とか言いながら、最初の1本に覚悟と時間が必要だったことは確か。父も臆病なのだ。

 

練習を重ねる度に、記録を伸ばしていく子供たちに反して、R40は… 思い描く姿には程遠い。

でも、土に汚れたスパイクと、汗と雨で砂まみれになった身体と、富士吉田のうどんのコシに嘘がないことを、オトウチャンは知っている。

 

f:id:akasuke10:20190702021437j:plain

帰宅後、汚れたスパイクと体の砂を洗い流しながら、二人で反省会。

 

父「調子いいね、今日は何が良かった?」

息子「うどん屋さん」

 

またスパイクが汚れるまで頑張ろう。

f:id:akasuke10:20190702021447j:plain 

 

(終わり)